薬膳は、中医学理論に基づいて作られた食事で、その目的は病気の予防、病気の回復、そして健康を保つための美味しい食事です。

「日々の暮らしに気軽に薬膳を取り入れ、体調ケア、病気を予防し、心も身体も美しく健康に過ごしてほしい」という思いで、 下記のブログでも、薬膳や漢方、中医学のことなどをお伝えしています。ぜひあわせてご覧下さい。
国際薬膳師ゆるりとの日記

では、薬膳について少し詳しくお話させて頂きます。
中医学には「整体観念」という大きな柱となる考えがあります。
「整体観念」とは、「人の身体は、各部が緊密な関連を持ちながら全体を形作っている。そして、自然界の一部である」という考えです。
薬膳は、この考えに基づき、自然界との調和を大切に、季節や体調に合った食材を組合わせて調理し、身体の陰陽バランスを整える食事といえます。

気・血・水(き・けつ・すい)は、人体を構成する基本物質です。
「気」は、生命を維持するエネルギー。身体の各機能を動かし、血液や水分の流れをスムーズに巡らせ、活動のエネルギー源となります。
「血」は、赤い液状物質で、臓器や器官を栄養・滋養し、精神・情緒を安定させる働きがあります。
「水」は「津液」ともいい、人体の正常な水分すべてをさします。臓腑・器官・皮膚などを潤し、体内を循環して体温調節や関節の働きをなめらかにします。 　
「気」「血」「水」の３つがバランス良く体内を巡ることによって、健康な身体が作られると考えます。